保育のコラム

1年目の保育士に教えたい!月案・週案の効率的な保育指導案の書き方

2017/11/21

効率的な保育指導案の書き方

 

保育士がやらなければならない仕事の1つに、月案、週案などの保育指導案作成があります。誰でも最初は作成に時間がかかってしまう保育指導案。効率的に保育指導案を作成するために、さまざまな例を参考にしつつ、担当する子どもたちをよく見て計画を立てましょう。

 

今回は、保育士1年目で保育指導案の書き方がうまくつかめない方に向けて、月案、週案の書き方の一例とポイントをご紹介します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

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保育士1年目!保育指導案はどう書けばいい?

 

 

 

保育士1年目の保育指導案初めて保育士として働く1年目は、業務内容に思っていたよりも事務作業が多く驚く方も多くいらっしゃいます。

 

保育士の仕事は、一般的に子どもたちと遊ぶことだと思われがちです。しかし、子どもたちの成長をサポートするために、実は見えないところで行う業務もたくさんあるのです。

その中の1つとして、「保育指導案」の作成があります。

 

保育指導案とは、今後子どもたちにどのような保育を行うのか、その目標やねらい、具体的な指導内容の計画をまとめた書類のことです。しっかりと日々の子どもたちを観察し、どういった成長が必要か、どのような経験が必要か、どう育ってほしいかなどを見極めて作成しましょう。

 

書き初めは、どう書いて良いのか分からず、つまずいてしまうかもしれません。しかし、保育の経験を積み、書き慣れれば徐々につまずくことが少なくなり、すらすらと作成できるようになります。

 

1年目にどのようなことを書けば良いか迷うときは、市販の保育専門誌や今まで先輩が作成してきた保育指導案、以下の例を参考にしながら作成してください。

 

 

 

月案の効率的な書き方

 

 

 

月案とは、その月に行う保育の計画を立てた指導案です。大人にとってはあっという間に過ぎてしまう1カ月ですが、小さな子どもたちにとっては大きな成長を期待できる、長い期間。

 

現在担当している子どもたちが、次の1カ月でどのようなステップアップができるのか、想像しながら記入しましょう。

 

月案の一例

 

・(春)新しい友達に慣れてみんなで楽しい気持ちを分かち合う

・(夏)祭りを通して季節の行事に興味を持てるようにする

・(秋)旬の食べ物を収穫して食に感謝する心を育てる

・(冬)衣服を調節して寒さから体を守り、風邪をひかず健康に過ごす

 

月案を書くポイント

 

月案を書くときのポイントは、その月に子どもたちはどのようなイベントを経験することになるのかを考えることです。

例えば、保育園では、春に新学期で新しい友達と出会い、夏には祭り、秋には収穫を経験するでしょう。担任として子どもたちの心と体の成長を感じたら、それを盛り込んでも構いません。

 

 

 

週案の効率的な書き方

 

 

 

 

週案とは、その週に行う保育の計画を立てた指導案です。したがって、月案と比べてより具体的な内容を記載する必要があります。

 

1週間にどのような保育が予定されているのか、天気予報ではどのような天気になると推測されているのか、身近な情報を盛り込みながら、1周間の計画を立てましょう。

 

週案の一例

 

・雨の日の自然にふれて、気候や動植物に関心を持つ

・食事の前に自分から手洗いうがいができるようにする

・プールで全身を動かして楽しく遊び、少しずつ水に慣れる

・友達と同じ遊具で遊ぶときに順番を待てるようにする

 

週案を書くポイント

 

 

週案を書くポイント週案を書くポイントは、それまでの子どもたちの様子を見て、少しずつ目標をステップアップさせていくことです。

 

例えば、前の週に友達と遊んでケンカをしてしまったら、次の週にはケンカをせず仲良くするために、順番待ちを目標にしましょう。他に、初めてのプールなど子どもたちにとっての新たな体験も、週案に盛り込めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、保育士1年目から取り組む、月案と週案の書き方についてお伝えしました。

 

保育園の年間行事や季節ごとのイベントに絡めつつ、子どもたちの成長に合わせた保育指導案を作成しましょう。初めからオリジナルの内容を書くのはハードルが高いため、市販の保育専門誌や先輩が書いた指導案、インターネットで書かれている例などを参考にしながら書くと、比較的効率良く作成できます。

書き慣れるまでは、例文を見たり先輩の指導案を見せてもらったりしながら、徐々に書き方のコツをつかんでください。

 

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