保育のコラム

こんな症状に要注意!保育士のためのうつ病チェック

2017/10/05

保育士のためのうつ病チェック

 

保育士は子どもたちの成長を身近に感じられる人気の職業ですが、辞めていく方も多いことをご存じでしょうか。

 

あこがれや理想に燃えて就いた仕事であっても、慣れない現場や人間関係など、さまざまなストレスや葛藤に直面します。ストレスを感じながらも無理をして働き、心身のバランスを崩してしまう方も少なくありません。

そこで今回は「保育士のためのうつ病チェック」と題し、うつ病の原因や症状についてご紹介します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

うつ病の原因

 

 

 

常になりたい職業ランキングの上位にランクインする保育士。子ども好きな方にとって、子どもの成長を身近に感じられる環境がモチベーションにつながります。また、達成感や充実感などの「やりがい」があることも、保育士の人気が高い理由です。

 

では、なぜ離職する保育士が多いのでしょうか。

 

最も多い離職原因は「ストレス」ですが、主なストレス要因として以下の4つが挙げられます。

 

【主な保育士のストレス要因】

 

1.「子どもを預かることの責任」

子どもの命を育むことに関わるプレッシャー。

 

2.「職場の人間関係」

 

職場の上司・先輩とのコミュニケーションの難しさ。

 

3.「保護者との信頼関係」

 

保護者から信頼してもらえない、クレームをもらう。

 

4.「プライベートな時間の少なさ」

 

年間を通じて行われる行事の準備で、残業や持ち帰りの仕事が増える。

 

 

うつ病のチェックポイント

 

 

 

うつ病のチェックポイント

 

うつ病とは、心身ともにさまざまな症状が現れる精神疾患の1つです。ストレスを受けるとイライラや不安を感じますが、心身が健康な状態であれば、時間が経つと治まります。

 

しかしうつ病の場合、ストレスなどにより脳内の神経伝達物質がうまく機能せず、「抑うつ状態」になります。この抑うつ状態が2週間以上続く場合が「うつ病」です。

 

うつ病になると、以下の身体的・精神的症状が現れます。このような症状が長く続く場合は要注意です。

 

【うつ病の症状】

 

1. うつ病の身体的症状

「眠れない、または熟睡できない」「食欲がない、反対に過食になる」「頭痛・動悸・胃の痛み」「体がだるい、疲れを感じる」

 

2. うつ病の精神的症状

 

「イライラ・不安を感じる」「やる気が出ない・集中力の低下」「落ち着かない・悲しくなる」

 

 

うつ病になりやすいタイプと予防方法

 

 

 

なりやすいタイプと予防方法

 

うつ病になりやすいタイプは、「責任感が強くて一生懸命」「まじめで頑張り屋さん」の方で、すべてのことに全力で取り組まなければいけないと考えたり、もっと頑張らなければ駄目だと自分を追い込んだりするタイプです。

また、「自分さえ我慢すれば大丈夫」「人に頼まれると断れない」など、自分よりも他人を優先してしまう優しい方も、うつ病になりやすい傾向にあります。

 

うつ病のサインを無視し続けると症状が深刻化するため、早めのケアが大切です。

 

感情の発散は、ストレスケアに有効な方法の1つです。「泣ける映画を見る」「カラオケで大声を出す」ことは、日ごろ抑えている感情を解き放つ効果があります。また、スイーツなどの「ちょっとしたご褒美」を自分にあげることも良いでしょう。

 

また、ストレスを抱え込まないことも大切です。家族や友人、恋人に自分が抱えている悩みを話すことで気持ちが楽になることもあります。「他の人に話を聞いてもらっても問題は解決しない」と考えずに、誰かに愚痴を聞いてもらうことをおすすめします。

 

 

 

おわりに

 

 

 

うつ病は国民病といっても過言ではありません。厚生労働省の「平成26年(2014年)患者調査の概況」によると、うつ病を含む気分障害の総患者数は111万6,000人に上ります。

 

保育士をされている方の多くは子ども好きで強い責任感を持つため、うつ病になりやすい可能性があります。うつ病の兆候が見られた場合は、自分一人で悩みを抱え込まず、周囲と協力しながら自分をいたわることも必要です。

 

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