保育のコラム

臨時職員の保育士です。仕事量に待遇が見合わないため、辞めたいです。今後どのように行動すればよいですか

2023/06/29

臨時職員という形態で働く保育士さんは、ほとんどの場合正職員と同等の仕事量を求められ、こなしていかなければなりません。

ですが、待遇はそれに見合っていない、と感じる条件のことが多く、「辞めたい」と悩む保育士は多いようです。

この記事では、臨時職員の保育士さんの現状や「辞めたい」と悩んだ時どのように行動していけばよいか解説します。

 

臨時職員の保育士が「辞めたい」と思ったら、つらさが不満を抱え込んでしまう前に思い切って行動することが大切!

 

仕事量が正職員と同等なのに待遇が悪かったら、正職員を目指す方が賢明と考えるのは妥当でしょう。

臨時職員の保育士が「辞めたい」と思ったら、不満を抱え込んでしまう前に「自分はどうしたいのか」よく考えて、将来のキャリアプランを見据え早めに行動していく事が大切です。思い切って行動してみましょう。

 

契約期間内でも辞めることは可能!まずは直属の上司に相談しよう

 

臨時職員は有期なので、その後の契約保証もない代わりに、契約期間内は退職できないのでは?と不安に思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

期間内でも辞める事は可能ですので、まずは直属の上司に相談してみましょう。

 

臨時職員の保育士が辞めたいと思う主な理由

 

では、臨時職員の保育士が「辞めたい」と思う主な理由はどんなことがあるのでしょうか?

多くの臨時保育士が悩んでいる事を見てみましょう。

 

理由1:仕事内容が正職員と変わらないのに待遇に大きな差があるから

 

臨時職員の保育士は、パートやアルバイトの保育士や、派遣保育士と違い、正職員と業務内容はほぼ変わりません。

園によっても違いはありますが、担任を受け持つ等の責任も、保育業務も保育以外の業務も、ほぼ正職員と変わらない場合がほとんどです。

また、園児や保護者から見ると、正職員と臨時職員の区別はありません。

にも関わらず、給料・福利厚生等の待遇面では、正職員と大きく差があります。

 

理由2:フルタイム勤務や遅番、早番があり、勤務時間が不規則だから

 

臨時職員の保育士は、正職員と業務内容はほぼ変わらないと前述しましたが、勤務時間のシフトについても同様です。

フルタイム勤務で、遅番・早番等をこなしていかなければなりません。

 

理由3:契約期間後も雇用される保証がないから

 

臨時職員の保育士は、契約期間を定めています。

その期間が終了したあと、再契約となる保証はどこにもありません。

例えば1年契約だとして、毎年更新となるかどうかヒヤヒヤする、という事です。

 

そういった事から、「辞めたい」と感じるケースが多いようです。

いずれは「正職員にならないか」と声をかけていただけるのでは?という道が開かれていない限り、モチベーションもさがるでしょう。

 

理由4:待遇が改善する見込みがないから

 

契約期間中に、給料や福利厚生など待遇面が改善することはほぼありません。

契約終了後再契約となった場合でも、昇給などはほとんどありません。

同じ契約で再契約となることが多いです。

また、勤務期間や経験の積み重ねは評価されることがありませんので、昇給されていく正職員とはいずれ大きな差が開きます。

 

保育士が臨時職員を辞めたいと思った時の判断基準

 

では、臨時職員の保育士が「辞めたい」と思った時、どのように判断していけば良いのでしょうか?

その判断基準を見てみましょう。

 

判断1:体調や精神面に限界が来ている場合は、すぐに退職をする

 

体調や精神面に限界が来ていると感じる場合は、我慢して働くと、どんどん悪化してしまい状況は悪くなるばかりです。悪化すると回復に時間がかかり、その後の社会復帰に影響を及ぼすかもしれません。

自分の事を最優先に考え、すぐに退職をすることをおすすめします。

 

まずは休息をとり、しっかりと心と体を休めることが大切です。

今後どうするかは、回復してから考えましょう。

 

判断2:体調や精神面に余裕があり、待遇を改善したいと考えている場合は、転職をして正職員を目指す

 

体調や精神面にまだ余裕がある場合は、行動を起こすパワーがあるかもしれませんね。

待遇を改善したい、給料アップを目指したいなどと考えている場合は、転職を視野に入れて正職員を目指しましょう。

 

判断3:体調や精神面に余裕があり、仕事量をセーブしたい場合は、パートや派遣保育士などの働き方に変更する

 

体調や精神面に余裕はあるけど、家庭の都合等で仕事量をセーブしたい場合は、働き方をかける事を検討します。

パートや派遣保育士であれば、今までのように正職員と同等の業務量や責任を背負うことはなくなるでしょう。

 

臨時職員の保育士が辞める場合の一般的なフロー

 

臨時職員の保育士が辞める時の一般的なフローを説明します。

 

契約期間満了を持って契約を終了する時は、契約期間満了の1ヵ月前くらいに、更新の意思がない事を伝えればOKです。

 

保育園側が何らかの都合で契約更新出来ない場合は、早めに園長から話があるはずですが、こちらから次は更新しない意思をお伝えしておくのも良いでしょう。

 

保育園としては次の臨時職員募集のため動く時間に余裕が生まれます。

 

 

契約期間満了前に退職する意思が固まった時には、必ず直属の上司に相談するところから始めましょう。

 

退職の意思は、法的には退職希望日の14日前までに申告をするよう法律で定められていますが、一般的にはシフトの都合もあるため、1ヶ月程度前に申告するのが良いとされています。

 

 ただし、雇用契約に定めのある場合は注意しましょう。

 

・更新の意思がない場合は、契約期間が満了し更新する1ヵ月前に更新の意思がない事を伝える。

・契約期間満了を待たずに退職したい場合は、1ヵ月前に申告すること。ただし対応可能かは園長の判断による。

など、規定が定められている場合があります。

 

契約内容を確認しましょう。

就業規則等が発行されているはずです。

 

フローとしては、まずは直属の上司に退職意思を伝え、その後園長に伝えます。

 

園長に伝えた後に、保育園側から退職に関する書類等が発行されますので提出します。

 

退職日には保険証や貸与品の返却を行い退職となります。

 

一緒に働く正職員の保育士などに伝えるタイミング等は、保育園側の指示に従うようにしましょう。

職場の環境などに配慮して情報の解禁日を設ける保育園もあります。

 

また、臨時職員の保育士といえども、担任や役割を任されていた場合は、後任者が困ることのないようにできる限りしっかり引継ぎを行いましょう。

 

子どもたちや保護者へ退職を伝えるかどうかも保育園の方針によります。

 

直接自分から伝えたいという思いがあったとしても、今後の影響を考えて退職後にプリントなどで伝えるのみにするなど保育園側にも方針があります。

 

周囲への混乱を招かないためにも、退職についてどのように伝えるかは園長や上司に確認してから進めます。

 

契約期間内であっても基本的な手順は同じ!ただし、きちんと退職理由を用意しておく必要がある!

 

契約期間内であっても、契約期間満了だとしても、書類や手続きなど基本的な手順は同じです。

ただし、契約期間満了と違い、契約期間内に辞める場合は、きちんと退職理由を用意しておく必要があります。

「正職員を目指したい」だけであれば「期間満了まで辞めるのは待ってくれ」と言われるかもしれません。

「来年度の受験を目指し勉強したい」などのポジティブな理由や、家庭の事情とのやむを得ない理由など、納得してもらえるような理由を説明できるのがベターです。

 

臨時職員を辞めたいと思ったら、契約期間内であっても体調や精神面の状態を見て辞める・辞めないの判断をしよう

 

いかがでしょうか?

臨時職員の保育士を辞めたいと思ったら、契約期間内だから期間満了まで我慢しよう、年度末まで我慢しよう、など無理をするのではなく、自分の事を最優先に行動していく事が大切です。

契約期間内であっても、体調や精神面の状態を見て、「辞める・辞めない」の判断をしていきましょう。

 

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