保育のコラム

腰痛がつらくて保育士を辞めたいです。腰痛で辞めるのは甘えでしょうか?

2023/04/24

保育士が「辞めたい」と悩む理由のひとつとして「腰痛がつらい」という方は多いです。

腰痛は保育士の職業病と言っても過言ではありません。

辞めたいと思うほど腰痛がつらい時、どのように対処していけばよいのか、腰痛に悩む保育士さんの手助けになればと思い、本記事をまとめました。

 

腰痛が原因で「辞めたい」と考えるほどつらい場合は、辞める・辞めないよりもまずはしっかりと治療することが何よりも大切!

 

まず、初めに伝えたいのですが、腰痛がつらくて「辞めたい」と考えている時は、まずはしっかりと治療することが何よりも大切で、最優先に行動するべき事です。

もしも、仕事が多忙で通院も出来ない、といった状態でしたら、すぐに上司か園長に相談してまずは有給休暇等を取得して受診します。

 

また、通院しながら仕事を続ける事が困難なほど悪化していたら、休職して療養に専念するという方法もあります。

「辞める」「辞めない」は、後で考えましょう。

 

自己判断で放置すると重度の腰痛になる可能性も

 

自己判断で、あるいは我慢して放置してしまうと、重度の腰痛または「腰椎椎間板ヘルニア」「腰椎椎間板症」「ぎっくり腰」などを引き起こしてしまう要因にもなりかねません。

「腰痛で辞める(休む)のは甘え」「まだまだ働ける」などと、無理を重ねてしまう保育士は多いのですが、そのような判断は症状が悪化する可能性があります。

 

仕事に支障が出るほどであれば、まずはまとまった休みを取って今後について考えよう

 

仕事に支障が出るほどつらい腰痛の症状であれば、まずはまとまった休みを取りましょう。

治療と休養に専念し、少し回復してきたところで今後について考えることをおすすめします。

 

勤務を続けながら通院している保育士は多いと思いますが、いっこうに改善しない、むしろ悪化している、等つらい状況にあるのであれば、診断書をとって休職することも出来ます。

診断書があれば、保育園側も無理強いは出来ませんし、スムーズです。

 

「治療はしているけど腰痛がつらくて辞めたい……」と思った時の2つの対処法

 

治療していても休まず保育士の仕事をしていれば、腰痛の原因を取り除けないのですから、「良くならない。むしろ悪化している。」という状況はよくあるかと思います。

「通院して治療しているけど、いっこうに治らずつらくて辞めたい」と考えた時には、二つの選択肢があります。

 

対処法1:腰への負担が少ない幼児クラスに変えてもらう

 

もし、あなたが現在乳児クラスを受け持っている場合、腰への負担が比較的少ない幼児クラスへの配置換えを相談してみましょう。

乳児クラスは、抱っこやおんぶの回数が多い、おむつ替え等で前かがみの姿勢になる回数が多い、など腰への負担がかかる業務が多いです。

幼児クラスでも、時々抱っこしたり子どもが飛びついてきたり、といったことから腰への負担はゼロではありませんが、乳児クラスよりは負担が軽くなります。

幼児は言えばわかる年にもなっているので、「先生は腰が悪いから飛びつかないでね。優しくね。」などとあらかじめ伝えておけば、子ども達は協力的になってくれます。

 

対処法2:腰に負担がかからない職種への転職を考える

 

思い切って腰に負担がかからない職種へ転職する、という選択肢もあります。

休職中に回復していても、現場に戻ったら同じだろうか?と感じたら、腰への負担が少ない職種への転職がベターです。

自分の体調や気持ちを最優先に考えて選択してみてください。

腰痛で辞めるのは決して甘えではありません。

 

腰痛があっても保育士として働ける職種とは?

 

ここで、腰痛があっても保育士として働ける職種について紹介します。

 

病児保育

 

腰痛はあるけど保育士を辞めたくない、保育士として働き続けたいという方は、病児保育がおすすめです。

病児保育とは、病気になった子どもの保育を行うことですので、行事・イベント等はありません。外遊びや元気に走り回るといった遊びもない事から、腰への負担は少ないと言えます。

ただし、病気の子どもや病後児のケアですから、子どもの体調・顔色・食欲など、通常の保育園以上に細部にまで気を配る必要があります。

転職するなら、責任も重大だということを認識したうえで、覚悟を決めましょう。

 

腰痛で保育士を辞める時のフロー

 

腰痛が原因で保育士を辞める時のフローをご紹介します。

 

一般的には、通常の退職と同じですが、スムーズに円満退職するには、診断書を取っておくのもおすすめです。はっきりとした病名がつかない場合もありますが、症状により書いてくれる場合もありますので、医師に相談してみましょう。

 

まずは直属の上司に、素直に体調や状況を報告し、退職の意思を伝えます。

その後、園長に報告します。

 

退職の意思は、法的には退職希望日の14日前までに申告をするよう定められていますが、一般的には1ヶ月程度前に申告するのが良いとされています。

すぐに辞めたい、腰痛で動けなくなり出勤できない、といった場合も相談しましょう。

 

その後、保育園側から退職に関する書類等が発行されますので提出します。

退職日には保険証や貸与品の返却を行い退職となります。

 

一緒に働く同僚などに伝える場合は、保育園側の指示に従うようにしましょう。

職場の環境などに配慮して情報の解禁日を設ける保育園もあります。

また、引き継ぎについても、後任者が困ることのないようにできる限りしっかりと行うことで、あなた自身の今後の成長に繋がります。

 

子どもたちや保護者へ退職を伝えるかどうかも保育園の方針によります。

せっかく関わりのあった方々へ直接自分から伝えたいという思いがあったとしても、今後の影響を考えて退職後にプリントなどで伝えるのみにするなど保育園側にも方針があります。

周囲への混乱を招かないためにも、退職についてどのように伝えるかは園長や上司に聞いてみてから進めるようにしましょう。

 

 

腰痛がつらい時はまずはしっかりと治療して今後の身の振り方を考えよう!

 

ここまで、腰痛がつらくて辞めたい、と悩んだ時の対処の仕方をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

 

「腰痛でつらいから辞める」ということは、「甘え」ではないことがご理解いただけたのではないでしょうか?

 

腰痛がつらい時は、まずはしっかりと治療しましょう。

ご自分の体が第一です。我慢したり、甘えなのでは?と自分を追い込んでしまったりすると、治らないどころか悪化してしまいますので、そうなる前に自分の体をいたわり、しっかりと治療して、少し良くなってから今後の身の振り方を考えましょう。

 

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