保育のコラム

学校教員だけじゃない!教員免許を活かして働ける仕事7選!

2021/11/29

コラム 学校教員だけじゃない!教員免許を活かして働ける仕事7選!

学校の先生に憧れ教員免許を取ったものの「教員資格を活かして働きたい」「教員資格を活かして働ける仕事にはどんなものがあるのかを知りたい」とお考えのことはありませんか。

子どもたちの学業を伸ばし、心身の成長を見守るという責務は非常にやりがいがあり、素晴らしい仕事です。

ただ一方で業務過多となり、当初の目指していた教師像とずれてしまっているという話も多く聞くようになりました。

そこで、今回は教師以外の教員免許を活かした働き方をご紹介します。

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

学校教員だけじゃない!教員免許を活かして働ける仕事7選!

教員免許を活かして働く場所は学校だけではありません

実は、学校以外でも多くの方が教員免許を活かして働いています。

少子化により子どもの数自体は減っていますが、共働き家庭が増える中で子どもを預ける機会が増えたり、教育費にお金をかけるご家庭も増えました。

このことが教員の可能性を広げ、結果として教員免許を活かした学校以外の活躍の場になっています。

ここからは、教員免許を活かしたさまざまな職種についてご紹介します。

学童保育指導員

学童保育指導員とは、通常小学校1年生〜3年生までの児童が保護者が迎えに来るまでの間を過ごす学童施設で、子どもたちを指導する職員のことを言います。

小学校に併設の場合もありますが、児童館などで設置しているケースもあります。

学校のように担任制度ではなく、学習を具体的に教えるわけではありませんが、宿題のサポートなどこれまでの教員経験が活かされます。

また学童保育では、子どもたちの生活を指導する面が教員よりも多いでしょう。

一人ひとりの子どもたちの生活を支援し、時に保護者を含めて向き合いながら子どもの成長支援をできる点では教員よりもより密な関係が築けます。

放課後児童支援員

放課後児童支援員も学童保育指導員と同じく学童保育で過ごす子どもたちを指導する職員のことです。

実は、学童保育指導員自体には資格は必要ありません。

ただし、2015年内閣府が定めた「子ども・子育て支援新制度」では、学童保育施設1カ所に付き職員は2人以上、そのうち1人以上は「放課後児童指導員」でなければならないとしています。

この「放課後児童指導員」は一定の資格を有する者で、研修を受けた者と規定されていて、教員免許の資格はその要件を満たす資格のうちの一つです。

「放課後児童指導員」になると、通常の学童保育指導員よりもお給料が上がることが多いです。

つまり、教員免許が活かされより良い待遇で働くことが可能です。

児童発達支援管理責任者

児童発達支援管理責任者とは、障がいのある子どもの成長や発達度合いに応じて療育を推進していく責任者です。

個別支援計画を作成し、保護者や関係機関と連携を取りながら、子ども一人ひとりにとってより質の高い療育を目指します。

児童発達支援管理責任者になるためには、通常下記の要件が必要とされます。

  • 要件1:相談支援業務の場合は5年、直接支援業務の場合は10年の職務経験
  • 要件2:サービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者研修(基礎研修)の修了

教員免許は児童指導員として相談支援業務の職務経験とみなすことができるので5年間の職務経験があれば基礎研修を修了し、児童発達支援管理責任者になることができます。

通常の学校では一人ひとりの児童を支援しづらく、障がい者支援にもっと意欲的に関わりたいと感じる方であれば、教員免許を活かして児童発達支援管理責任者として活躍することができます。

幼児教育の講師

幼児教室とは、未就学児を対象とした、知育、情操教育、語学教室、受験対策などを行う、いわゆる「お稽古事」「習い事」教室と言われるものです。

少子化が進む中で、子ども一人に対する習い事の費用は増加しているといわれます。

多様化する幼児教室の業界は、少子化でも売上げを伸ばしていく傾向にあります。

幼児教育の講師自体に資格は不要です。

しかし、保護者が習い事を決定する際に資格、とりわけ教員免許という国家資格は信頼性が高く、教えることのプロとしての印象を与えるでしょう。

塾や予備校の講師

塾や予備校の講師にも多くの教員免許取得者が活躍しています。

塾には「より偏差値の高い学校への進学」を目的とする生徒と「学校の勉強についていけない補講」を目的とする生徒がいます。

つまり、学校のように一緒くたにまとめられたために一人ひとりの要望に寄り添うことができなかった環境から、自分が目指したい教育の方向に向けて指導できる環境になります。

塾や予備校の講師自体は資格は不要です。

ただし、採用する際に教員免許や教育現場での指導経験などは優位に働きますし、教える仕事をしてきたこれまでの経験も存分に活かせるでしょう。

特別支援学級の先生

特別支援学級とは、以下の7種類の障がいを持つ児童に対し、社会生活に必要な言葉の理解や表現、数量の処理、基本的な生活習慣を身に付けること、など障がいに応じて指導していく学級のことを言います。

  • 障がい1:弱視
  • 障がい2:難聴
  • 障がい3:知的障害
  • 障がい4:肢体不自由
  • 障がい5:病弱・身体虚弱
  • 障がい6:言語障害
  • 障がい7:自閉症・情緒障害

特別支援学級の先生になるには教員免許に加えて、特別支援学校教諭の免許状が原則必要となります。

教員として障がい児童の支援や成長を促す仕事をしたい場合は、教員免許がなければなることもできません。

児童にとって1番の生活の場となる学校。

保護者も含めて、積極的な支援をしたい方は教員資格を最大限に活かせるでしょう。

家庭教師

家庭教師を依頼する生徒は塾と同じく「より偏差値の高い学校への進学」を目的とする生徒と「学校の勉強についていけない補講」を目的とする生徒がいます。

どちらかが良いというわけではありませんが、教員免許を持った上でどちらかに特化した強みが発揮できれば、ニーズはたくさんあるでしょう。

家庭というプライベート空間に定期的に訪問するため、保護者も安心できる人を望みます。

教員免許、教師であったという事実は、やはりご家庭にとって安心材料の一つになるため、他にいる多くのライバルに比べ人気があります。

教員免許は保育業界でも需要が高い!

教員免許を生かす現場は学校だけではないことをお伝えしてきました。

教員免許といえば、就学年齢以上の教育現場での活躍を想像された方も多いのではないでしょうか。

しかし実は、教員免許は今、教育現場だけではなく保育現場でも需要が高いといわれます。

具体的には、学童保育指導員や放課後児童支援員などです。

就学年齢でありながら、保育が必要とされる低学年の子どもを預ける親が多くなり、保育園不足の次は学童不足も深刻です。

これを打開するためには、やはり学童で活躍できる人材が必要不可欠となっており、今教員免許を持っている方にも注目が集まっています。

教員免許を活かせば保育業界でも即戦力になれる!

教員免許というと、学校で教師としての活躍のみを思われていたかもしれませんが、そんなことはありません。

教員免許を取る過程で学んだ子どもたちとの接し方、専門知識は保育業界でも即戦力として期待されるところです。

ひと昔前までは当たり前にお留守番をしていた小学校低学年の子どもたちも、防犯意識の高まりや地域社会との関わりの薄さなどから難しさを感じるご家庭も増えてきています。

教員免許イコール教師という従来の枠組みを一歩踏み出し、ご自身の能力を一番発揮できる場所を考えてみるのも良いのではないでしょうか。

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