保育のコラム

絵本トーク6月号 わくわくドキドキ!科学絵本の魅力

2017/10/05

◆◇◆◇◆◇わくわくドキドキ!科学絵本の魅力◆◇◆◇◆◇◆

 

 うっとうしい雨のシーズン。とはいえ、雨の季節はおはなしの宝庫。カエルにカッパにカタツムリ・・・。出てくる出てくる雨のおはなし。雨は生き物を蘇らせ、ぽつぽつぽつ・・・と遊ばせる。今月は雨を楽しむ絵本をご紹介しましょう。

 

 

★雨を楽しむ絵本(*お薦めの年齢は目安です)

 ①0歳~    ②1歳半~     ③2歳半~          ④3歳~            ⑤4歳~       ⑥5歳~

          
                

①『ぽつぽつぽつ』増田純子/さく こどものとも012 2013年6月 福音館書店 

*ぽつぽつぽつあめですよ/かさにぽつぽつ/おはなにぽつぽつ/赤ちゃんを釘づけにする絵本。

 

②『おさんぽおさんぽ』ひろのたかこ/さく 012えほん 福音館書店

*はじめてながぐつはいておさんぽ。あり・かたつむり・かえるさんといっしょ。バシャバシャバシャ。

 

③『はっぱのおうち』征矢清/さく 林明子/え 福音館書店

*あまやどりのはっぱのおうちは不思議な世界。虫たちと触れ合う主人公さちの繊細な表情に注目。

 

④『あめふり』さとうわきこ/さく・え 福音館書店

*こしょうととうがらし入りの煙で、雷と雲は「ハックショーン」そのまま泥水に真っ逆さま・・・。

 

⑤『かさどろぼう』シビル・ウエッタシンハ/作・絵 いのくまようこ/訳 徳間書店

*スリランカの愉快なお話。キリ・ママおじさんからかさを盗んだのはこざる。一体なぜ・・・?

 

⑥『おじさんのかさ』佐野洋子/作・絵 講談社

*絶対傘をささないおじさん。ある日聞こえてきた「ポンポロロン・ピッチャンチャン」に心躍ります。

 

★わくわくドキドキ!科学絵本の魅力(*お薦めの年齢は目安です)

 わくわくドキドキ、科学絵本には魅力が満載。日常の不思議を、科学絵本から探索してみませんか。

 

⑦   1歳~      ⑧2歳半~    ⑨3歳~      ⑩4歳~      ⑪5歳~

    

 

⑦『たまごのあかちゃん』かんざわとしこ/ぶん やぎゅうげんいちろう/え 福音館書店 

*たまごのなかでかくれんぼしてるあかちゃんはだあれ?の呼びかけに、顔を出すのは、にわとり・かめ・へび・ぺんぎん・わに・・の赤ちゃん。心地よい繰り返しが赤ちゃんを惹きつけます。

 

⑧『あかちゃんかたつむりのおうち』いとうせつこ/ぶん 島津和子/え 福音館書店

*あかちゃんカタツムリの成長を、アリ・テントウムシ・蝶々との触れ合いを交えながら、優しく説き明かします。加えて、島津和子さんの精緻で温かな絵が、子どもたちを自然の世界に誘います。

 

⑨『にんじゃあまがえる』しぜんにタッチ! 榎本功/写真 松井考爾/監修 ひさかたチャイルド

*色変わり、ジャンプ、木登り、水泳・・と、いろいろな能力を持つアマガエルを、忍者にみたててその暮らしぶりを紹介する写真絵本。カエル好きの男の子にとってはたまらない一冊。

 

⑩『うんちしたのはだれよ!』ヴェルナー・ホルツヴァルト/文 ヴォルフ・エールブルッフ/絵 関口裕昭/訳 偕成社

*頭に落ちてきたうんちの主を探す、もぐらくんの探偵譚。途中出会う、ヨーグルト状のうんちは誰の?おだんごみたいなのは?あめだまみたいなのは?ふかみどりいろのジャム状のは?子どもたちの最大関心事うんちは、絵本の世界でも大活躍。この物語を見聞きするうちに、いつの間にかうんち博士になっているという優れ本。子ども達の旺盛な好奇心をくすぐり、一人で読んでも皆で読んでも楽しい物語科学絵本。

 

⑪『だんごむしうみへいく』松岡達英/作 小学館

*ぼく、だんごむし。仲間探しに海へ旅に出たんだ・・・。シリーズに『だんごむしそらをとぶ』『だんごむしと恐竜のレプトぼうや』もあり。年長さんはお試しあれ!!

 *詳しく科学絵本をお知りになりたい方は、科学読物研究会編の『科学の本っておもしろい』がお薦め。

 

★さっそくトライ!今月のミニおはなし会                  

今月は3歳児から5歳児対象のミニおはなし会をご紹介します。

まず、上記紹介の科学絵本『にんじゃあまがえる』を読んだ後、わらべうた♪きゃあろのめだまにで、思い切りカエル跳びで遊んでみませんか・・・。

 

(歌詞:きゃあろのめだまにきゅうすえて それでもとべるかとんでみな オッペケペッポペッポッポ)

 

*3歳児は、ぶつからないように空間を取って唱えに合わせてカエル跳びを楽しみます。

*4歳児からは、カエル跳びを充分楽しんでから、役交代の遊びに発展させてみましょう。

 

遊び方は、一重円になって手を離し立ち、鬼は中に入り、唱えに合わせてカエル跳びでまわり、歌の終わりに他の子と交代します。忍者よろしく、カエル跳びに高じる子どもたちは、カエルそのものです。

*詳しい遊び方は『うたおうあそぼうわらべうた』木村はるみ・蔵田友子著 雲母書房を参照されたい。

*では次回もお楽しみに・・・ 

 

(「はぐはぐの樹子ども図書館」館長 金澤和子)

 

 

 【プロフィール】

 

  「はぐはぐの樹子ども図書館」館長。司書・保育士。
   横浜市・南区地域子育て支援拠点内「はぐはぐの樹子ども図書館」で、絵本相談・おはなし会・わらべうたなどを通し、子育て支援に従事。

  子どもと本をつなぐ活動を始めて25年。

  市民グルー プ「子どもと本」代表。

  著書:『赤ちゃんと絵本であそぼう!』一声社

 

 

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