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「保育」のお役立ちコラム

食育を実践する為に その1

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食育を実践する為に その1
 
 毎年6月は、内閣府が食育推進基本計画で定めた「食育月間」です。地方自治体が主催するイベントが各地で開催されるほか、家庭、学校、保育所、職場などでも食育実践の契機とする期間でもあります。
 
この「食育」という言葉は、明治時代すでに流行小説などに登場していますが、その後、長い間注目を浴びることはありませんでした。一方で十年以上も前から、朝食の時に子どもだけで食べている、食事がドーナツやお菓子だけなど、子どもの食事がそれまでとは違ってきていることが指摘されており、各省庁や地方公共団体、民間団体などで子どもの食事の改善に関する取り組みが行われていましたが、これらが一体となって対策を講じるまでには至っていませんでした。
 
大きく動いたのは、平成16年、「食を通じた子どもの健全育成(-いわゆる「食育」の視点から-)に関する検討会報告書」(厚生労働省)の公表です。子どもの食をめぐる現状と課題を明らかにしたこの報告書では、同時に「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」も示して、発育・発達過程に応じて育てたい「食べる力」の内容を,授乳期・離乳期、幼児期、学童期~思春期別に述べています。
 
この公表後、平成17年6月に食育基本法が成立しました。法律の前文には、
○食育はあらゆる世代の国民に必要なものであるが、子どもたちに対する食育は、心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものである。
○心身の健康を増進する健全な食生活を実践するために、今こそ、家庭、学校、保育所、地域等を中心に、国民運動として、食育の推進に取り組んでいくことが、我々に課せられた課題である。
とあり、現行の保育所保育指針に「食育の推進」が盛り込まれたのは、ご存じのとおりです。
 
 「保育所で食育を!と言われても、何をしたらよいのか分かりません。」
保育所保育指針が出された当時、多くの先生方から何度となくお聞きした言葉です。ちょっと振り返ってみましょう。保育園では、毎日おいしい給食やおやつをみんなで楽しく食べていますね。乳児は優しい先生に抱かれて、安心してミルクを飲んでいます。おいもほりは秋恒例の行事。また、「グリーンマントのピーマンマン」や「にんじん」などの絵本は、保育現場ではおなじみです。
「みんな食育です。」とお伝えしたら、「それなら、食育は以前からやっていたんですね。少し安心しました。」
 
 今、保育現場では食育が叫ばれていますが、そもそもなぜ乳幼児に食育が必要なのか、先に示した食育基本法の内容からは、抽象的にしか伝わってきません。そして、どのように推進すればよいのかも課題です。まずは、これまで各園で先生方が、日常の保育の中で取り組んできた食に関する内容を土台にすることから始めましょう。次回は、これらについてもう少し詳しくみていきます。

 

 曽根 眞理枝 先生

(そね まりえ 先生) 
 
横浜女子短期大学准教授・管理栄養士
専門:小児栄養学

神奈川県内の保育士を対象として、離乳食の進め方など乳幼児の食生活に関する研修の講師を務めるほか、
2009年度より横浜市港南区の委嘱を受け、区内保育園の食育研修講師として食育推進にもかかわっている。

〔著書〕
「子どもの食と栄養」建帛社、「最新子どもの食と栄養」学建書院 など

2012.06.01
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