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「保育」のお役立ちコラム

排泄のしつけについて

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「排泄のしつけは何時ごろから始めたらいいの?」
という質問を多くのお母様方や保育者から質問を受ける事があります。
 
実際、各家庭によって「オムツをとる」時期は様々なのが現状でしょう。
その大きな理由として、紙オムツの普及により
「無理に外さなくても・・・」
「オムツは子どもの発達とともに自然に外れるもの・・・」
といったしつけの考え方を持っている方もいれば、有る程度
「オムツが取れやすい環境を用意することも必要」
といった考え方で、比較的早い時期から取り組む方もいるようです。
 
トイレットトレーニングを発達課題に挙げている心理学者に
「フロイト」という精神分析の基礎理論を打ち立てた人物がいます。
フロイトは発達課題を生理学的な言葉でその重要性を示していますが、
トイレットトレーニングの時期を「肛門期」と呼び、
概ね2歳前後を想定してその重要性を言及しています。
この時期は肛門括約筋の発達に伴い、
意識して排尿、排便をしようとするように身体の準備が整う時期で、
身体の準備に合わせて子どもも排泄への意識を高めていくと考えられています。
そして、この身体的なコントロール感は、
結果、心のコントロールにも大きく影響すると考えられていました。
 
しかし、近年のように、紙オムツの進歩で、
排泄をしても身体的に違和感や不快感を感じないようになったため、
どうもフロイトが想定した時期より少し遅くなっているようです。
身体の準備はできているのに、それを実行できる環境が変化してしまったということでしょうか。
このような傾向が顕著な場合、満4歳を過ぎても排泄の自立が出来ていない子どもも
10年前よりも増加していると言われています。
例えば、幼稚園入園後(3歳以上)も
幼稚園で個別に、排泄の自立への援助をしているケースもあるようです。
保育所では比較的早い時期から保育所という集団生活、
そして専門家との生活が営まれているため、極端に排泄の自立が遅れているケースは少ないようです。
 
排泄の自立(トイレットトレーニング)で最も大切なことは
「子どもに自信をつけさせる」事です。
「自分で我慢できた」「自分でトイレに行けた」などの
自己有能感や自己効力感といった心の地盤のようなものが育っていくからです。
 
ただ、身体の準備も、早い子どもから少しゆっくりな子どももいます。
さらに各家庭での排泄のしつけの考え方にも差があるため
同じ2歳でも経験していることが全く違う場合もあります。
このような中で、大事にしたいのは子どもの状況を丁寧に観察して
「トイレに興味を持ち始めたか」「定期的に排泄する時間が決まってきているか」など
身体と心の準備状態(レディネス)に合わせて「焦らず」すすめ
「自分でできた」「自分で頑張ってみる」といった子どもの主体性も大切にして下さい。
 
でも、もっと大切なのは本当に信頼できる大人(保育者)との関係があって
初めて子どもたちは頑張ることができるのではないでしょうか。
 




冨田 久枝 先生
(とみた ひさえ 先生) 
 
20年余にわたり幼稚園教諭として勤務。
その後カウンセリング及び保育内容の
指導者として活躍中。
現在は千葉大学教育学部にて指導。
編著「保育カウンセリングの原理」ほか。

2010.11.01
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