保育士 / 幼稚園 / ベビーシッターの求人・派遣などの総合保育サービス【明日香】
Tel.03-6912-0015
Tel.045-316-5515
Tel.052-232-7715
Tel.06-6155-7755
「保育」のお役立ちコラム

気になる子どもとその保育 Part 2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
前回は「気になる子ども」の実態調査から主な傾向についてお知らせしました。
今回は、先に紹介した6つの領域
「生活習慣」「感情表現」「自己主張」「社会性」「身体の動き」「問題行動」
の中から具体的に保育現場で「気になる子ども」として相談されるケースをあげて
その対応についてご紹介したいと思います。
 
 
<落ち着きがない>
 
落ち着きがないと一口に言っても、いろいろな行動の傾向があります。
例えば、
「みんなと一緒に居られる時間が短く、すぐに立ち歩く」
「戸外で遊んでいても一か所でじっくり遊ぶことができない」
「保育者の話を最後までじっくり聞けない」
「いつもうろうろしていて同じ場所に長く居られない」
「広い場所などに行くと走り回っている」
などいろいろなケースがあります。
 
このような「落ち着きがない」行動の背後にはいくつかの問題があります。
まず、年齢的な発達の問題です。
保育所では3歳児になるとかなり集団行動がとれるようになってきますが、
同じ3歳児でも入園したばかりの子どもは家庭から離れて間もないため、
環境にはなかなか馴染めず、自分勝手な行動が目立ちます。
つまり、その子どもの年齢も重要ですが経験をどれくらしてきているかといった事を検討して、
経験があるのに落ち着かない場合、他に原因が有るかもしれません。
次に、保育者との関係です。
保育者とのマッチングが悪かったり、意地悪をする子どもが居たりといった
人間関係上の問題があって落ち着けない場合です。
このような場合はその子どもを取り巻く人間関係を見直すことも必要でしょう。
また、保護者のライフイベントとの関連も子どもの行動の変化と密接に関わります。
例えば、お父さんの急な単身赴任、家族の病気(看病や介護)、
保護者の就労状況の変化(勤務時間の変更や配置転換、転職など)、
お母さんの変化(妊娠、出産)などです。
 
以上のような、子どもを取り巻く環境に何らかの問題が有る場合は
環境を調整していく方法が必要でしょう。
しかし、環境の調整も事態によっては急にできない場合は
できることから保護者とも相談して早めに対応すると、思ったよりも早く改善されます。
 
一方、環境に問題があるのではなく、そのお子さんの自身の発達に何らかの問題が有る場合は
長期戦となります。
特に発達障害、落ち着きがない場合はADHDが疑われますが
保護者の了解のもとに医師の診断を受ける必要が有ります。
しかし、乳幼児期は診断が難しく、保護者もなかなか理解してくれないことも多いようです。
このようなケースの場合は専門のカウンセラーなどの巡回相談を受けて、
保育内容や援助方法の工夫が必要となります。
保護者には強くこの事実を言ってしまうと信頼関係が壊れ、
かえって事態が悪化するので止めましょう。
それより、保育者同士、関連機関(保健所、病院など)と連携を図る努力をしましょう。
 




冨田 久枝 先生
(とみた ひさえ 先生) 
 
20年余にわたり幼稚園教諭として勤務。
その後カウンセリング及び保育内容の
指導者として活躍中。
現在は千葉大学教育学部にて指導。
編著「保育カウンセリングの原理」ほか。

2010.08.01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
あなたにピッタリなお仕事が見つかる!