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「保育」のお役立ちコラム

気になる子どもとその保育 Part 1

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前回まで食事に関する問題やその考え方についてお伝えしてきましたが、
食事だけではなく、保育者が援助をする際、その援助がなかなか上手くいかない
「気になる子ども」への保育の難しさを感じている方が多いと思います。
そこで、今回から3回程度かけて「気になる子ども」への援助、
そしてその保護者との連携等について考えていきたいと思います。
 
さて、みなさんの保育現場では「気になる子ども」は居ますか?
「気になる子ども」と一口に言っても様々な子どもさんの姿が思い浮かぶでしょう。
なかなか友達と遊べない子、友達に乱暴をする子などの
集団生活における社会性に関わる問題を抱えている子ども。
排泄の自立が遅れている、食事が自分で食べられない、着替えができないなど
個人の発達や能力に関わる問題を抱えている子ども
と大きく二つの視点が考えられますね。
 
昨年、筆者はこども未来財団から研究助成をいただき
「保育現場におけるカウンセリングニーズの実態と課題」というテーマで
保育現場における「気になる子ども」について保育者やカウンセラーを対象に調査を行いました。
その結果、6つの領域の気になる子どもの特徴が明らかになりました。
 
6つの領域とは「生活習慣」「感情表現」「自己主張」「社会性」「身体の動き」「問題行動」です
まず、生活習慣の領域では「食べ物の好き嫌いが激しい」といった子どもや
「生活リズムが夜型」の子どもが気になると回答した保育者が多かったです。
次に、感情表現では「気に入らないことがあるとすぐに癇癪を起す」や
「日によって気分が不安定」「表情が乏しく感情が分かりにくい」などが多いと答えていました。
自己主張では「まわりの動きや様子に無頓着」「次から次へと遊びが落ち着かない」などで、
社会性では「集団行動に関心がない」が最も多かったです。
また、身体の動きでは「乱暴な行動をする」や「やってはいけないことや危険なことをする」の回答が多く、問題行動では「友達に急に攻撃的な行動をとる」が最も多かったです。
 
以上の結果を見て、みなさんの保育現場ではどうでしょうか?
 
全体的に言えることは、自己中心的で乱暴、そして自立していない子どもが
多くの保育者にとって「気になる子ども」と言えるでしょう。
これらの子どもの中には発達障害を抱えている子どもも居ますね。
 
「気になる子ども」と言ってもその様相は本当に様々です。
保育者はその子どものどのような面が気になるのか、
集団場面なのか個別の発達なのか、上記で示した6つの領域から捉えられる問題なのか
といった「気になる子ども」の姿を丁寧にまずは観察して
その背後にある問題を明らかにすることから援助がスタートします。
これをアセスメントと言います。是非、みなさまも挑戦してみましょう。
 
次回は具体的なアプローチについてお話したいと思います。
 




冨田 久枝 先生
(とみた ひさえ 先生) 
 
20年余にわたり幼稚園教諭として勤務。
その後カウンセリング及び保育内容の
指導者として活躍中。
現在は千葉大学教育学部にて指導。
編著「保育カウンセリングの原理」ほか。

2010.07.01
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